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テンポ・キープのコツと練習方法・安定した演奏をする為のポイント【ドラム】

ドラム基礎

「テンポキープが出来ない」
「本番になるとはしってしまう(速くなってしまう)」

ドラムはリズム楽器ですから、この悩みを持つドラマーは非常に多いです。

そのせいで、自分の演奏にイマイチ自信が持てないなんてこともありますよね。

「何かいい練習方法は無いかな?」「どうすれば改善できる?」と日々考えながら練習していませんか?

私も学生時代、安定感のない演奏は何だか「幼稚」な気がして、散々悩んだ経験があります。中学生の時は吹奏楽部で、専門学校に進んでからはバンドや、オーケストラで「自分がどう叩けば演奏が安定するか・聴いてる人が心地いいか」をひたすら考えていました。

その結果行きついたのが、この記事でご紹介するやり方です。

それからは、自分が音を出すべきタイミングに自信が持てるようになりました。また、「人間メトロノーム」といわれることも度々ありました。「安定感」や「正確性」に関しては認められるようになったということです。誉め言葉かどうかは微妙ですが・・・。

では

さっそく、テンポ・キープのコツや安定した演奏をする為のポイントをご紹介します。

テンポ・キープは難しい?

結論から言うと、テンポ・キープのコツは欠点を自覚し、あらかじめ対策を考えておくことです。
「当たり前のことでしょ?」と思うかもしれませんが、実際やるのはなかなか難しいです。

そもそも自分がどこでテンポが崩れているのか、何が原因なのか自覚できていますか?

テンポ・キープの練習には、多くの方がメトロノームを使うと思います。

その際に、

「メトロノームに合わせていれば、そのテンポに慣れてテンポ・キープ出来るようになる」

と考えていませんか?

実は、それは間違いです。

メトロノームにひたすら合わせてるだけでは、テンポ・キープは出来るようになりません。

なぜなら、テンポそのものを身体に覚えこませる・記憶することはとても難しいのです。

小さい頃から楽器をやっていて音感やリズム感が鋭い人は可能かもしれませんが、そういった経験のない普通の人には中々厳しいです。例えば、日々私たちは時計の時間に合わせて生活していますが、「今日は時間が早く感じる。」「遅く感じる。」ということがあるかと思います。

テンポ・キープしようとする時は自分のテンポ感を頼りにするかと思いますが、時間と同じく絶対的な感覚ではないのです。

テンポ・キープのコツと練習方法

①欠点を自覚

まずは、テンポ・キープ出来ない部分はどこなのかを把握しましょう。

そもそも、自分の欠点が分からないと直しようがありません。

自分の意図しない所でテンポが変わっていても、ずっと気が付かないままです。


そうならないためには、「自分はこの部分ではしる」「この部分で遅れる」という欠点を自覚する必要があります。

やり方

  1. メトロノームを16分音符などで細かく鳴らし、それに合わせて叩きます。ポイントは裏拍(拍と拍の間)を意識すること。
  2. メトロノームとずれてしまう所があったら、遅れてるのかはしってるのか、どの音がそうなのかを見極めてください。録音するのも良いですが、自分の耳でも分かるようになったほうが良いです。
  3. メトロノームの音は聞き流すのではなく、モノサシのように自分の音と聞き比べるために使いましょう。

②修正・対策

自覚が出来たら、テンポとずれてしまう部分は「なぜそうなってしまうのか」考えてみてください。
以下の場合はそれらを先に解決しましょう。

原因① リズムにノれてない

リズムがたどたどしい場合、メトロノームを一旦やめて、まずはノリを出すこと。
自分がどう叩いたらこのリズムが活きるのか、聴いている人がノってくれるのかを考えてみましょう。

原因② そのフレーズを叩く技術が足りてない

基礎練習も加えながら、まずは叩けるように。または自分のレベルに合わせたフレーズに変えます。

例えば左手のコントロールが上手くいってない場合は、パッド練習を取り入れるなどして基礎力を上げましょう。

今の自分の実力ではどうしても叩けない部分があるなら、フレーズを変えることを検討します。

大事なのは魅力的な演奏をすることなので、楽譜通りに叩く事を重要視する必要はありません。

やり方

  1. 原因①②で問題ない方はメトロノームを細かく鳴らし、ずれてる音を意識して修正しながら練習します。やはり、ポイントは裏拍(拍と拍の間)を意識し、正しい位置に音符を配分することです。表の拍だけを無理矢理合わせても、意味がありません。裏拍の音粒がそろってないと変な”間”が空いてしまい、メトロノームを外した時にまた元の状態に戻ってしまいます。
  2. どうしてもはしる場合は本番のテンポよりゆっくり練習、遅れる場合は速くしてみるのも手です。
  3. こう叩けば、ずれない」という自分なりのコツを掴めればOKです。

③本番は練習を再現

②で分かった「こう叩けば、ずれない」という自分なりのコツを本番でもやります。

練習で改善しても、本番でいつも通り叩いていては意味がないですよ

本番は、緊張したりして普段通りにいかないこともありますが、「こうすれば大丈夫!」という対策がわかっていれば後はその通りにやるだけです。自信もつきます!

以上が、「テンポ・キープのコツと練習方法」の解説でした。どこでずれるのか自覚していれば、漠然とテンポ・キープしようとするより確実です。

しかし、以下のような考えの方もいるかもしれません。

「テンポ・キープばっかり意識すると、機械みたいな演奏になるんじゃないの?」

「そんな演奏かっこいいの?」

次項では、安定感とノリについても見ていきます。

安定した演奏をするには?

テンポ・キープさえ出来ていれば、かっこいい演奏になる訳ではないですよね。

大切なのは、後ろノリ(メトロームより少し遅め・重め)前ノリ(メトロームより少し速め)ジャスト(メトロームにぴったり合う)どこに当てはめたらこのリズムが活きるのか、自分がどう叩いたら聴いている人が心地よいのかを考えることです。

セクションごとに意識を変えると、安定して聴こえる

安定感についても、最初から最後まで一定のテンポで叩けば安定して聴こえるかというとそうでない場合もあります。

例えば演奏する曲が、イントロ~Aメロが疾走感のある「前ノリのリズム」で、Bメロでためたような「後ろノリのリズム」になる場合。

一定の速さで演奏しても疾走感のあるリズムは速く聞こえ、重めのリズムは遅く聞こえます。Aメロまで疾走感があるならBメロはさらに遅く聞こえます。

曲としてはそういう変化を出すためにリズムを変えているのでそれでいいのですが、自分もその「後ろノリ」にそのまま流されて叩いていると、テンポそのものがどんどん遅くなりがちです。

そうなると、聴いてる側としては「けだるい」「間延びしてる」感覚になり、リズムに乗れず聴き辛いのです。

もともと遅く聴こえるリズムを遅く叩くと、重くなりすぎていきなりガクッと音楽が止まったように聴こえてしまいます。あえてその効果を出したい場合以外は、遅くならないことを意識すると良いでしょう。

「重いリズムで叩く」と「遅くなる」は違います。また、「軽快なリズムで叩く」と「速くなる」も違います。曲が持つノリに流されすぎないのも大切です。
そうすることで、リズムの変化を効果的に活かせ、聴いてる人には安定した演奏に聞こえます。

まとめ

音楽のノリを出すことをグルーヴといいますが、走りまくっててもバンドが一体になってグルーヴしていればいいのです。テンポの正確さだけを求めて、そのグルーヴが無くなってしまっては良い演奏とは言えないでしょう。


ただし、テンポ・キープを「出来ない」のと「あえてやらない」のは違います

テンポ・キープしてるからこそ、良くなることが多いです。ぜひ練習してみてください。

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