【ドラムを始めたい社会人の方必読】上達できる?独学か習うか?準備するもの

ドラム初心者向け
  • 楽器やったことないから、上達できるが不安
  • 独学でやるか、習った方がいいか迷ってる
  • 準備するものや、何から練習したらいいか知りたい

そんな方のために、最初にやることや社会人でもできるドラムの楽しみ方を解説していきます。

ドラムは大人になってからでも上達できる?

結論から言うと、上達できます。


なぜなら、技術習得に重要なのは、才能や身体能力にではなく練習の質と量だからです。楽器は小さいころからやらないといけないイメージですが、正しい練習をすれば始める時期に関係なく上達することは可能です。


レッスンには20代~60代の楽器経験が全くない方がよくいらっしゃいます。自信がなさそうにしてる生徒さんが多いのですが、実際に叩いてもらうと8ビートを1時間で叩けるようになったり、フォームがきれいだったりと元から良い部分がそれぞれあります。経験がない、練習の仕方を知らないだけです。
正しい練習方法やコツを知っていれば、ドラムは年齢に関係なく上達することができます。

社会人がドラム始めるなら 独学か習うか

習う

人に習う最大のメリットは、あなた個人へのアドバイスを直接もらえること。

今の自分の改善点や必要な練習方法は、動画や本の解説では気づかないこともあります。また、一人で練習を続けられるか不安な方は、習いに行くことで確実に練習機会を確保できます。

デメリットは、習うことに満足してしまいがちなこと。

上達するには、自主的に練習することも大切です。

独学

独学のメリットは、自分のペースで練習できることと、お金がかからないこと。

レッスンに通うとなると、時間と場所はあらかじめ決めることが多く、入会金や月謝もかかってきます。レッスンの進め方も講師によって様々です。自分の裁量で練習を進めたい方は、独学の方がストレスなく続けられます。

デメリットは、好きな練習ばかりしがちになること。
自身の目標や改善すべきところを考えて、必要な練習を取り入れましょう。

ドラムを始めるために準備するもの

スティック

材質は、主にヒッコリー、オーク、メイプルがあります。

ヒッコリーは、しなりやすく跳ね返りをコントロールしやすい。オークは、固くて重めで音色がパワフル。メイプルは、固いけど軽いのが特徴です。

初心者の方は、材質はヒッコリーで「チップ」というスティック先の部分が丸いものがスタンダードで使いやすいです。ただ、楽器店で実際に手に持ってみてしっくりくるものを選ぶのが一番良いので、いろいろ試してみましょう。

練習パッド

練習用の台のことで、スティックのコントロールの練習に使用します。材質はラバー、メッシュ、プラスチックなどがあり、ラバーとメッシュは消音性が高いので自宅練習に適しています。プラスチックは、かなり音が大きいのでスタジオなどで使う方が良さそうです。

形状は、スタンド付き、卓上型、ひざに取り付けるタイプがあります。スタンド付きが使い勝手がよく、姿勢よく叩けるのでおすすめ。

ラバー製は、音粒の分かりやすさと消音性を兼ねそろえていて使いやすく、一般的によく使われています。メッシュタイプは、若干音粒が分かりにくいものの消音性が一番優れています。

スタンダードなのは、ラバー製のスタンド付きのパッド。ヤマハのものは、丈夫で使いやすく愛用者が多い人気モデルです。

消音性を最優先にするなら、メッシュ製や、卓上型、ひざに取り付けるタイプがおすすめです。

メトロノーム

こちらも必須アイテム。基礎練習でも、曲練習でも必ず使用します。イヤホン・ジャックがついてるものが便利です。

練習用スティック

マーチングバンドの鼓隊が使用するような太くて重いスティックです。基礎練習用に持っておくと、コントロールのトレーニングに効果的です。練習パッドでのみ使いましょう。

譜面台

譜面を置く場所がない場合はあると便利です。自宅で使うなら、折り畳み式の軽いもので十分です。

電子ドラム

なかなかスタジオに行けなくても、自分の好きな時に練習できるのがメリット。ただし、電子ドラムのみで練習を完結させるのではなく、必ず本物の楽器でも練習しましょう。

ドラムはどこで練習する?

自宅ではパッドで手の練習に集中し、バンドスタジオでリズムパターンの練習をすると効率がいいです。スティックコントロールなど自宅で練習できることはやっておくと、ドラムセットでの練習時に基礎的なところで躓くことなく応用的な練習に集中できます。

バンドスタジオは、時間ごとに部屋をレンタルできます。料金は1時間800~1200円ほどです。

【音楽スタジオ検索サイト さがスタ】http://studio-navi.jp/pc.html

ドラムを始めるなら最初にやること

練習パッドでの練習

①スティックの持ち方、振り方

基本のスティックの持ち方と、シングル・ストロークという振り方を最初に練習します。

シングル・ストロークは4種類あり、使い分けることで音に強弱をつけます。すべての基本となるストロークなので、必ず習得しましょう。

②ナチュラル・スティッキング、オルタネート・スティッキング

左右どっちの手で叩くかは簡単なルールがあり、ナチュラル・スティッキングとオルタネート・スティッキングといいます。こちらも必須知識です。

これらを覚えることで、無駄のない動作でスムーズにリズムを叩く事ができます。

譜読みのスピードも上がります!

ドラム・セットでの練習

①基本姿勢、練習のやり方

基本姿勢や練習のやり方を覚えましょう。以下のことを意識するのが、上達が早くなるコツです。

1.姿勢を正す
2.余計な力は抜く
3.一気にやらない
4.ゆっくりから練習する
5.繰り返す

練習のやり方が上手い人は、やはり上達が早くなるのでお得ですよ!

別記事で詳しく解説しています。

②8ビート

ロックなどに使われる8分音符で構成されたリズム・パターンです。よく体験レッスンや初心者向けのセミナーで扱われる基本リズムです。などで基本パターンができたら、応用パターンも練習してみましょう。

楽譜

楽譜は読めた方が良いです。ドラムには音階がないので、比較的楽譜を読むのは簡単です。最低限、音の長さや拍子を覚えましょう。

社会人のドラムの楽しみ方、上達につながる活動

社会人のドラムの楽しみ方、上達につながる活動をご紹介します。

バンドを組む、ドラムラインチームを組む、一般の吹奏楽団に入る
、SNSに演奏を投稿などいろいろな活動が可能です。練習のモチベーションアップや、目標設定におすすめです。

バンド

王道ですね。ほかの楽器と曲を合わせたり、人前で演奏する機会があるとやはり上達します。

バンドの組み方

  • 友人と組む

周りに楽器をやってる友人がいる場合は、一緒に組むのもおすすめです。よく知っている人と組むので、活動しやすいというメリットがあります。

  • バンドメンバー募集サイトで探す

バンドメンバーを探している人やバンドが多く集まっているので、やりたい音楽や希望の条件で探せます。プロフィールをしっかり書いておくと、声がかかりやすいです。

【バンドメンバー募集 OURSOUNDS】https://oursounds.net/

  • 社会人バンドサークルに入る

定期的にライブやセッションをしたり、イベントを一緒に楽しむなど、団体によって活動は様々です。バンド活動にそれほど時間を割けない方は、特定のバンドに加入しなくてもその場で演奏を楽しむことができるサークルに入るのがおすすめです。

【社会人バンドサークル Sikacrowds】https://www.sikasession.com/index.html

【社会人バンドサークル ケイオンR40】https://xn--pckl3d1a2lubxd.com/

  • SNSで探す

ツイッターなどでメンバーを募集してることもあります。あらかじめ、どんなバンドなのかを過去の投稿から知ることができるのがメリットです。

ドラムライン

マーチングバンドの鼓隊のことです。ルーディメンツ(小太鼓の基礎技術)を活かして、パフォーマンスをします。

アメリカのドラム・コー(マーチングバンド)「The Blue Devils」とスイスの「Top Secret Drum Corps」

Blue Devils and Top Secret@YouTube

軍隊のイメージですが少し砕けたユニークなパフォーマンスもあり、エンターテインメント集団「blast ブラスト!」の椅子を使ったパフォーマンスなどが有名です。

ルーディメンツを組み合わせて曲になるので、自分で作曲することもそれほど難しくありません。

ルーディメンツの技術向上にもなり、ドラムに活かすこともできます。世界最高峰のドラマーであるスティーブ・ガッドは、軍楽隊の経験からルーディメンツをドラムに応用した演奏を確立しました。

吹奏楽団

吹奏楽は、華やかでスケールの大きい演奏が魅力の演奏形態です。クラシックからポップス、映画音楽など演奏ジャンルは幅広いです。

一般の吹奏楽団は数が多く、主に学生や社会人が活動しています。吹奏楽部だった人が入る場合がほとんどですが、未経験者でも楽器がある程度出来れば入れる団体もあります。ドラムだけでなく、鍵盤打楽器、ティンパニなど音階のある打楽器も使うので楽譜は必ず読めるようにしましょう。

吹奏楽は大人数で演奏するので、それをまとめるテンポキープ能力が必要になります。打楽器は音が大きく影響力があるため、特に意識しなければなりません。大変そうに感じるかもしれませんが、テンポキープ能力を磨けて打楽器全般を経験できることはドラマーとしてはメリットです。

「未経験者からでも楽しく活動する」「コンクールで良い成績を目指す」など、求められるレベルや活動内容は団体によって違うので、ホームページでしっかり確認しましょう。演奏会も事前に見に行くと雰囲気が分かると思います。

【神奈川県職場・一般吹奏楽連盟 加盟団体一覧】http://kanasuiren-si.com/member/member.htm

【東京都一般吹奏楽団まとめ】https://matome.naver.jp/odai/2146219519273373201

SNS投稿

空いた時間に手軽にできます。忙しくてバンドなんて出来ないよって方は、自分の演奏を動画に撮ってSNS投稿してみるのはいかがでしょうか?

自分の練習の記録にと、ツイッターやインスタに基礎練習を投稿してる人も多いです。「叩いてみた」などの演奏動画も、最低限スマホと動画編集ソフトがあれば作れます。動画として高いクオリティを目指すなら、マイクを立てて録音したり高画質なカメラを使うなど機材の準備が必要です。ただし、楽曲をバックに流して投稿するのは、基本的に著作権や原盤権の侵害になります。個人アカウントでやっている分には放置されているのが現状ですが、オリジナル曲やフリーの楽曲などを使った方が安心ではあります。いずれも自己責任で行いましょう。

【JASRAC 動画投稿(共有)サイトでの音楽利用について】https://www.jasrac.or.jp/info/network/pickup/movie.html

まとめ

ドラムを始めたいと考えている方、参考になりましたか?

社会人や主婦の方でも、少しずつでも練習していけば必ず上達できます。

ぜひ始めてみてください。